相鉄線の海老名駅改良工事の費用はいくらか

行政・企業

遅れが続く相鉄線の海老名駅改良工事ですが、最新の予定では2027年に完成予定です。当初は2020年に完成予定で、それが2022年に延び、さらに延びて2027年となりました。もちろん安全第一で進めることが大事なので、スケジュールは間に合うがリスクが大きいといったことは、インフラにおいては避けるべきです。利用者としては早く新しい駅を使いたい気持ちはありますし、新設されると書かれていた改札や保育園を楽しみにしていた方も多いでしょう。なにより相鉄が海老名駅改良工事に費用と投じ過ぎて、他の投資が疎かにならないのか、業績面でも気になります。

当初の海老名駅改良工事の計画

当初は総額50億円を投じて、2020年3月に完成する予定でした。50億円は国/海老名市/相鉄が1/3ずつ負担する計画になっていました。

https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2022/pressrelease/pdf/r22-59-1d1.pdf

実際、有価証券報告書でも、海老名駅改良工事として1,668百万円を投じると記載されています。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/9003/yuho_pdf/S1007YR9/00.pdf

現在の海老名駅改良工事の計画

完成は2027年予定に現時点では延びています。完成イメージは2015年に発表されたものから変わりありません。ただ、完成が遅れている中でも利便性を上げるために、北口改札は今年度中に施設されるとのことです。

https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2022/pressrelease/pdf/r22-59-1d1.pdf

ただ、完成が遅れたことで海老名駅改良工事の総額が変わるのかどうかの記載は見当たりませんでした。鉄道事業として2022年度164億円の設備投資計画があることが記載されていますが、他の鉄道事業の投資も含むため、海老名駅改良工事に今年度どれくらい投資するのかはわかりません。

少しさかのぼって、2020年度の有価証券報告書では建設仮勘定として海老名駅改良工事の費用が計上されていました。その金額は約3.6億円です。単年度の数字なのでばらつきは大きいと思いますが、この3-4億円が工事期間である2020-2027年まで必要だと仮定すると、24-32億円掛かり、当初予定していた投資額15-16億円を超えることになります。増加した分、他の投資ができなくなる、もしくは相鉄の経営を圧迫している、のかは不明ですが、相鉄としては増えた10-15億円は痛い出費ですね。

終わりに

今なお行われている相鉄線の海老名駅改良工事について今回は調べてみました。利用者としてはずっと工事しているように感じますし(実際工事しているわけですが)、早く完成するに越したことはないものの、安全が第一なので、安全を優先しつつ可能な限り早く完成して欲しいなと思います。新しい相鉄線の海老名駅を見れることが楽しみです!

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